
● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:

Okay, so listen to this… It was super hot yesterday, so I went to this café to cool off with an iced coffee.
「あのさ、ちょっと聞いてよ…昨日、めっちゃ暑かったから、アイスコーヒーで涼もうと思ってカフェに行ったんだ」
listen to ~ は「~を聴く」という意味、listen は「意識して耳を傾ける」という意味の自動詞なので、目的語を続ける場合、その注意の「向かう先」を示す前置詞 to を補う必要があります。cool off は cool down と同じ意味の句動詞で「冷やす」「冷ます」という意味を表します。ここでは cool off with an iced coffee で「アイスコーヒーで涼む」という意味になります。


Nice. That sounds perfect for a day like that.
「いいね〜、そんな暑い日には最高じゃん。」
sounds perfect for ~ は「~にとって完璧のように聞こえる」「~には最高だろう」という意味の定番表現です。a day like that の like は、ここでは「好き」という意味ではなく「~みたいな」「~のような」という意味の前置詞です。そこで perfect for a day like that で「そんな日には最高な」という意味になります。


Yeah, well… I sat down, sipped my coffee, and then… I started to feel a bit of, uh… pressure.
「うん、でさ…座ってコーヒー飲んでたら、なんかこう…ちょっと『圧』が来たのよ」
sat は sit の過去形・過去分詞形です。sip は「~をひと口飲む」「~をチビチビ飲む」という意味の他動詞で、ここでは I sipped my coffee. で「コーヒーをすすった」といった意味になります。start to ~ は「~し始める」、ここでは I started to feel a bit of ~ で「ちょっと~を感じ始めた」といった意味を表します。一体何を感じ始めたのか?と言えば、pressure ということで、これは「圧力」「圧」という意味ですね。


Oh my gosh, not another one of your “pressure” stories!
「ちょっとー、またあなたの『圧』系の話!?」
汚い話で恐縮ですが、pressure というのは、ここでは「おならの圧」のこと。そこで not another one of your “pressure” stories といえば「もうあなたの『圧』系の話は聞きたくないわ!」と言っていることになります。


Yup. I really had to let out some gas. And the thing is — the music in the café was blasting. Like, crazy loud.
「そう。ちょっとだけじゃなくて、かなりの緊急事態。でも実は店内の音楽がガンガンに鳴っててさ。めっちゃ大音量だったのよ」
let out some gas を直訳すれば「ガス抜きをする」という意味で、要するに I really had to let out some gas. で「モーレツにおならがしたくなった」という意味を表します。そして、ここで出てきたのが今回取り上げる定番表現 The thing is, ~. です。この the thing は「その物・事」のことで、何かこれから話の核心や重要なことを話し始める際に、前置きとしてよく使われる表現ですね。「要するに」とか「問題は」「実は」といった意味を表します。blasting は
「爆破」「爆発する」という意味で、the music in the café was blasting といえば「カフェの店内BGMが大音量だった」という意味になります。


Oh no… I think I see where this is going. Please don’t tell me you did what I think you did.
「あ〜、なんか展開が見えてきた気がする…まさか私の予想通りのことしたんじゃないよね?」
I see where this is going.も丸ごと覚えておきたい定番セリフで「この話の先が見える」とか「展開がわかってきた」みたいな意味を表します。こういった定番表現は細かく分解せずに丸ごと覚えて使ってみると手っ取り早くネイティブっぽい英語を話せるようになります。Please don’t tell me ~ は「お願いだから~だと言わないで」という懇願を表す定番フォーム。you did what I think you did は「私の予想通りのことをした」という意味になります。


So I thought, “Perfect! I’ll just time it to the beat.”
「で、突然自分が飼っているネコの話を始めたかと思ったら、いきなり前髪を2インチもバッサリよ!」
Perfect は日本語でも「パーフェクト」で通じますが、「完璧な」「都合が良い」「申し分ない」といった意味を表します。time it to the beat は「ビートに合わせて」とか「リズムに合わせて」といった意味の定番表現ですね。つまり、店内BGMのリズムに合わせておならをしたということです。


You actually did that?! No one else would think that’s a good idea — except you.
「本当にやったの!?それを『グッドアイデア』って思うの、あなただけだからね!」
You actually did that? といったセリフも丸ごと覚えて使ってみると良いです。これで「あなた、本当にそれをやったの?」という質問表現になります。そして No one else would ~ という表現にも着目しておきたいですね。これで「~する人なんて他にいないだろう」という意味を表します。そして except ~ は「~以外に」「~を除いて」という意味の前置詞。つまり、「あなた以外にそれをグッドアイデアだと思う人なんていないでしょうね」と言っていることになります。


I know, I know! It seemed like a good plan at the time! So every time there was a big bass drop — Boom! — I… you know?
「いやいや、あの時はナイスアイデアだと思ったんだって!で、音楽の低音がドーンって来るたびに、オレも…その、合わせたわけ」
I know, I know! は相手の非難や反論、指摘等に対して「わかった、わかった」とか、「わかってるって!」といった意味を表す定番セリフです。seem like ~ は「~みたいに見える・思える」という意味、そして every time there was a big bass drop は「音楽の低音が響く度に」といった意味を表します。boom は「ドーン」とか「ブーン」といった重低音の響きを表す擬音語です。


Oh, I cannot believe that! What is wrong with you?! You are the worst!
「うわ、信じられない!あんたどうかしているわ。サイテー!」
ここでは三つ、日常会話でそのまま使える定番セリフが続きました。I cannot believe that! は「信じられない!」という呆れた気持ちを表す定番表現、そして What is wrong with you?! は「あなたどうしたの?」とか「あなたどうかしているよ」といった、これも呆れた気持ちを表す定番セリフですね。最後、You are the worst! は「あなたって最悪・最低!」といった意味の罵りの定番セリフになります。


It gets worse. After a few songs, I was feeling way better. So, I finished my coffee and looked around… everyone was staring at me!
「まだあるんだ。何曲か終わって、こっちはめっちゃスッキリ。で、コーヒー飲み終えて、ふと周りを見たら…みんなオレのこと睨んでんの!」
It gets worse. の worse は bad の比較級で「より悪くなる」「もっとひどい」といった意味の定番表現です。feel better は「気分が良くなる」という意味ですが、ここでは way が入って I was feeling way better. で「ものすごく気分が良くなった」と言っていることになります。look around は「周囲・あたりを見回す」という意味の定番表現、そして stare at ~ は「~をにらみつける」という意味ですね。ここでは everyone was staring at me で「(カフェ内の)全員が自分をにらんでいた」といった意味になります。


Wait, what do you mean?! Why was everyone staring at you?!
「えっ、どういうこと!?なんでみんなあなたを見てたの!?」
Wait! は「待って」という意味、そして What do you mean? という質問表現もぜひ丸ごと覚えておきたいです。これで「どういう意味?」という意味を表すことが出来ます。ちなみに do you mean? と「どーゆー意味?」って音が何となく似ていますよね。Why was everyone staring at you?! は「なぜみんなあなたを睨んでいたの!?」という意味を表します。


That’s when I realized… I was wearing my AirPods the entire time!
「その時、気づいたのよ……オレ、ずっとAirPodsつけてた!」
That’s when I realized ~. という表現も丸ごと覚えておきたいです。これで「その時、私は~であることに気づいた」という意味になります。ここで何に気づいたのか?と言えば、I was wearing my AirPods the entire time. つまり「自分がずっと AirPods をつけて音楽を聴いていた」ということに気づいたというわけです。


Are you serious?! So, you basically gave a solo concert and didn’t even know it?!
「マジ?!自分の独奏会を開いといて、それに気づいていなかったってことね!?」
Are you serious? は「マジ?」とか「ガチ?」「本気?」といった意味の定番質問セリフです。そして give a solo concert は「ソロ・コンサートを開く」「独奏会を開く」といった意味の定番表現です。要するに、大音量の店内BGMに合わせておならをしていたつもりが、実は周囲に丸聞こえだった…ということですね。


Well… guess I just became a legend at that café. Too bad I can never show my face there again.
「あーあ…あのカフェで伝説になっちまったな。もう二度と顔出せないけどな」
become a legend は「伝説になる」という意味の定番表現、show one’s face はお店やイベントなどに「顔を出す」「顔を見せる」という意味ですね。ここでは Too bad I can never show my face there again.で「残念ながらあの店ではもう二度と顔を出すことが出来ない」といった意味になります。
● ディクテーションの解答と解説:
The thing is, we don’t have enough money to finish the project.
「問題はね、プロジェクトを完成させるだけの資金が足りないんだ」
The thing を直訳すると「その物・事」ということで、これから何か核心に触れるようなことを話す時、前置きとして使われるのがこの The thing is です。文脈によって「問題は」「実は」「要するに」「何が言いたいかと言うと」といった意味を表します。have enough money to ~ は「~するに十分なお金がある」という意味の定番表現。finish the project は「プロジェクトを終える・完成させる」という意味ですね😊
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