
● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:

Hey, just listen to what happened to me at the salon today — it was a total disaster!
「ねぇ、今日美容室で起きたこと聞いてよ―マジで悲惨だったんだから!」
Just listen to what happened to me は「私の身に起きたことをちょっと聞いて」という意味の定番表現です。at the salon の salon は、ここでは「ヘアサロン」「美容室」のことですね。そして disaster は「災害」「天災」のこと。そこで It was a total disaster! といえば「完全なる災害」、つまり「悲惨な出来事だった」とか「酷い目に遭った」といった意味の定番セリフになります。


Oh wow. Looks like you still have hair, but… that’s one hell of a bowl cut. Is that trendy now?
「うわ、どうやら髪は残ってるみたいだけど…すごいオカッパ頭だね。今それ流行ってるの?」
Looks like ~ は「~みたいだ」のように、様子や様態を表す定番表現ですね。ここでは Looks like you still have hair.で「どうやら髪は残っているみたい」といった意味になります。そして one hell of ~ という定番表現に着目しましょう。これは「ものすごい~」「とんでもない~」といった意味を表します。a bowl cut は「ボウル・丼」をかぶったような髪型、つまりサザエさんのワカメちゃんのような「オカッパ頭」のことを指します。


Of course it’s not trendy! That stylist never listens to what I want!
「流行ってるわけないでしょ!あのスタイリスト、いつも私の言うこと全然聞いてくれないのよ!」
trendy は日本語でも「トレンディ」で通じますが「流行の」「はやりの」という意味の形容詞ですね。listen to ~ は「~を聞く」という意味ですから、That stylist never listens to what I want! なら「あのスタイリスト、いつも私の言うこと全然聞いてくれない」といった意味になります。


She’s got scissors and zero listening skills? Dangerous combo! Maybe she thinks she’s a hair artist, not a stylist.
「ハサミ持ってて、聞く力ゼロって危険すぎる組み合わせだね。多分、自分をスタイリストじゃなくてアーティストだと思ってるのかも」
She’s got ~ は She has got ~ の略で意味としては She has ~ と同じですが、より口語的なニュアンスの表現になります。scissors は「ハサミ」のこと、ハサミには二枚の刃があるので常に複数形で表します。combo は combination と同義で「組み合わせ」のこと、つまり Dangerous combo といえば「危険な組み合わせ」という意味になります。


And yet, every time before she cuts, she goes, “What style do you want today?” Like she’s actually gonna listen — but she never does.
「でさ、毎回切る前に『今日はどんなスタイルにしますか?』って聞いてくるの。まるで聞く気があるみたいに。でも絶対に要望を聞き入れてくれないのよ」
And yet は「それなのに」「それにもかかわらず」という意味、every time before ~ は「~する前に毎回」という意味の定番表現です。そして she goes とありますが、これは she says と同じ意味で「~だと言う」のように会話に出てきた登場人物の発言について表すことが出来ます。Like she’s actually gonna listen は Like she is actually going to listen を短くした表現で「実際に聞くつもりであるかのように」といった意味になります。


Classic. She’s just pretending to care and then doing whatever pops into her head? Now that’s talent.
「あるあるだね。それもう「気にしてるフリして思いつきで切ってる」ってことじゃん?まぁ、それも才能だよね」
Classic は「古典的な」「典型的な」という意味で、特にこのような場面では「それってあるあるだね」とか「よくある話だね」みたいな意味で使われます。pretend to ~ は「~するふりをする」、ここでは She’s just pretending to care で「ただ気にしているフリをしている」といった意味になります。pop into one’s head もぜひ丸ごと覚えておきたい定番表現ですね。これで「(人の頭に)パッと思い浮かぶ・思いつく」という意味を表します。


And then, out of nowhere, she starts telling me about her cat — and just chops off two inches of my bangs!
「で、突然自分が飼っているネコの話を始めたかと思ったら、いきなり前髪を2インチもバッサリよ!」
さて、ここで今回取り上げる定番表現が出てきました。out of nowhere は「突然」とか「いきなり」、あるいは「どこからともなく」といった意味を表す定番パーツです。ここでは美容師が急に自分の飼い猫の話をし始めたと言っているわけですね。そして chop off はまさに「バッサリ切り落とす」といった意味の句動詞です。bangs は「前髪」のことなので、chops off two inches of my bangs といえば「私の前髪をバッサリ2インチも切り落とす」という意味になります。ちなみに2インチは約5センチですから、かなり切られたことになりますね。


Maybe she thought you wanted the “freshly escaped from prison” look or something.
「もしかして『刑務所から出たて』風のスタイルか何かにして欲しいと思われたとか?」
Maybe は「多分」「おそらく」という意味の副詞、thought は think の過去形ですね。そして “freshly escaped from prison” look というのはどんなヘアスタイルかと言えば「刑務所から出たて風のスタイル」といった意味になります。最後 ○○ or something という表現が続いていますが、これで「~か何か」といった意味を表します。日常会話では本当によく使われる定番表現ですね。


Oh, worse. She’s all proud and goes, “I found this cool new style on YouTube!” Like I’m supposed to be impressed.
「もっとひどいわよ。ドヤ顔で『この斬新なスタイル、YouTubeで見たの!』だって。私が感心するはずだとでも思ったのかしら」
proud は「誇りに思っている」「尊大な」「高慢な」といった意味の形容詞で、She’s all proud and goes で「彼女はドヤ顔でこう言ったの」みたいな意味になります。found something on YouTube は「YouTube で何かを見つけた」という意味の定番表現です。そして (be) supposed to ~ という表現もぜひ覚えておきましょう。これで「(主語が)~することになっている・~するはずだ」といった義務や当然の成り行きを表すことが出来ます。(be) impressed は「感動する」「感銘を受ける」といった意味ですから Like I’m supposed to be impressed.で「まるで私が感心するはずだとでも思ったのかしら」といった意味になります。


Oh wow, YouTube? In that case, maybe next time she’ll cut your hair into a Minecraft character.
「うわ、YouTube?それなら次はマインクラフトのキャラの髪型にしてくれるかもよ」
in that case は「その場合は」「それなら」といった意味の定番パーツですね。maybe next time は「もしかすると次は」という意味、Minecraft はブロックで世界を作り上げていく人気のサンドボックス系ゲームのことです。次回はそのキャラクターの髪型にしてくれるかも…と言っているわけですね。


Honestly, I wouldn’t even be surprised at this point. As long as my head’s not a cube, I’m cool with it.
「正直、もう今さら驚かないわ。頭が四角じゃなきゃ、それでいい」
I wouldn’t even be surprised. は「もう驚きさえしないだろう」という諦め系の定番表現です。呆れ果てたような時によく使います。As long as ~ は「~する限りは」「~であるならば」といった意味の、これまた定番の表現です。ここでは As long as my head’s not a cube, I’m cool with it. で「頭が四角じゃなきゃ、それでいい」といった意味になります。マインクラフトのキャラクターは全て四角いブロックで出来ているのでそう言っているわけですね。(be) cool with something は「~で構わない」「~でいい」という意味の口語の定番表現です。

● ディクテーションの解答と解説:
He showed up out of nowhere and totally freaked me out.
「彼がいきなり現れて、めっちゃビビったよ。」
out of nowhere は「いきなり」「突然」といった意味と「どこからともなく」「いつの間にか」といった意味の定番パーツです。show up は「姿を現す」「出現する」という意味ですので He showed up out of nowhere. なら「彼が突然現れた」といった意味になります。freak out は「(人を)怖がらせる・驚かせる」という意味の句動詞で、freaked me out なら「(私が)驚かされた」という意味になります😊
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