● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:
So, any exciting plans for this weekend?
「それで、週末に何か面白い計画ある?」
英語では日常会話の冒頭を So から始めることがよくあります。この So は「それで」とか「でさぁ」「だから」のように特に深い意味は無く、これから何か話を始める時や話題を変える時、あるいは話をつなぐ時などに使われる定番パーツです。Any exciting plans for this weekend? は Are there any exciting plans for this weekend? を短くした表現ですね。このように Is there ~? や Are there ~? といった疑問文は Any ~? の形に省略されることが多いです。
Oh, yes! Why don’t we check out that new amusement park downtown? I heard the roller coasters there are super crazy!
「あるよ!ダウンタウンに新しくできた遊園地に行ってみない?あそこのジェットコースター、超ヤバいらしいよ!」
Why don’t ~? の定番質問フォームが出てきました。これを直訳すると「なぜ~しないのですか?」という意味になりますが、転じて「~しようよ」という提案の意味の定番表現になります。ここでは Why don’t we check out that new amusement park downtown? で「ダウンタウンの新しい遊園地に行ってみない?」という意味になります。roller coaster は「ジェットコースター」のこと、ジェットコースターは和製英語ですね。crazy は「頭がおかしい」「狂った」という意味ですが、口語では良い意味でも悪い意味でも「すごい」とか「ヤバい」といった意味で使われます。ここでは super がついて super crazy で「超ヤバい」といった意味になります。
Sounds awesome, I’m all in! Let’s go early to beat the crowds.
「いいね、大賛成!混むから早めに行こうよ。」
Sounds awesome もぜひ覚えておきたい口語の定番表現ですね。Sounds は It sounds を縮約したもので、相手や第三者が話していることについて「~のように聞こえる・感じる」といった意味を表します。awesome もアメリカの口語ではよく使われる表現で「すごい」「素晴らしい」「最高」といった意味を表します。そしてここで出てきた定番セリフ I’m all in! もぜひマスターしておきたいです。I’m all in! は「完全に賛成!」という意味の定番表現です。さらに beat the crowds という定番表現も出てきました。beat ~ は「~を打ち負かす」「~を叩く」といった意味の他、「~の先を行く」「~を出し抜く」といった意味があります。ここでは beat the crowds で「群衆の先を行く」、つまり「混雑を避ける」といった意味で使われています。
Great idea! Just one thing, though… Please, no scary haunted houses this time, okay? You remember last time, don’t you?
「そうだね!でも、一つだけ…今回は怖いお化け屋敷は無しにしようね?前回のこと、覚えてない?」
~, though. という定番フォームも覚えておきましょう。though ~ は「~であるが」という打消しを表しますが、口語ではこのように文末に置くことが多いです。Just one thing, though. といえば「ただ一つだけ(お願いがあるけれども)」といった意味になっています。断定を避けてヤンワリとした物言いにしたい時によく使います。scary haunted house は「怖いお化け屋敷」のこと。 You remember last time, don’t you? は付加疑問文の表現ですね。付加疑問文では、前文が肯定形なら、付加部分を否定形に、前文が否定形なら付加部分を肯定形にします。ここでは You remember last time. が肯定形なので、付加部分が don’t you? のように否定形になっています。
Oh, come on! It wasn’t that bad.
「えー、何だよ!そこまでひどくなかったでしょ?」
Come on! は既に何度か出てきていますが、相手の言動について軽い否定を表したい時に使えます。「ちょっと待ってよ!」とか「おいおい!」みたいな呆れた感じを表します。It wasn’t that bad. は「そんなに悪くはなかった」という意味ですね。このように形容詞に that をつけることで「そんな○○な」「それほど○○な」という意味を表すことが出来ます。
Not that bad? You screamed louder than a five-year-old kid!
「ひどくないって?5歳児より大声で叫んでたくせに!」
scream は「悲鳴を上げる」「金切り声を出す」といった意味、ここでは You screamed louder than a five-year-old kid! で「5歳児より大きな声で泣き叫んでたくせに!」といった意味になります。
Ha-ha, let’s not go there. I was just letting out… some excitement, okay?
「ハハハ、その話はやめよう。僕はただ…興奮を体現しただけさ。」
そして出てきました、今回取り上げる定番セリフ Let’s not go there. ですね。これを直訳すれば「そこに行くのはよしましょう」という意味で、例えば自分が聞きたくないこと、あるいは都合の悪いことなどに対して「その話はやめましょう」とか「それはやめておこう」といった意味を表すことが出来ます。相手が自分にとって厭なことを話し始めたり、その話題に触れられたくないという時に使える定番セリフですね。
Sure, sure. Seriously, no haunted houses this time, deal?
「わかったわかった。でも本当に、今回はお化け屋敷は無しね、いい?」
haunted house の haunted は「悪霊にとりつかれた」という意味で、要するに「幽霊屋敷」とか「お化け屋敷」のことを指します。最後、deal? で終わっていますが、これも良いパーツですね。deal は「取引」とか「契約」といった意味がありますが、Deal? といえば、約束事や提案などに対して相手に「そういうことでいいですか?」とか「この条件でいいですか?」のように確認する際に用いる定番表現です。Do you agree? とか Is that OK? と同じ意味ですね。
Deal. And you’re going on the water ride first!
「わかったよ。でも、ウォーターライドは君が最初に乗るんだからね!」
そして、その Deal? に対する短い定番返答が Deal. です。Deal? と尋ねられて、Deal. と答えればその取引条件で了解したということになります。water ride は遊園地にある水を使ったアトラクションのことですね。ディズニーランドにあるスプラッシュマウンテンのような乗り物を water ride と言います。
Fine, but you’re buying lunch if you scream louder.
「いいわよ、でももし私より大きな声で叫んだらランチはおごりね。」
Fine.は Yes のバリエーションの一つで「いいよ」という肯定や了承の意味を表します。buy lunch は「昼食をおごる」という意味、そしてここでも scream が出てきましたが、scream louder は scream louder than me「私よりも大声で叫ぶ」という意味ですね。「もし私より大きな声で叫んだらランチはおごりね」と言っているわけです。このように日常会話の表現は頻繁に省略されることがあると覚えておきましょう。
Challenge accepted!
「受けて立つさ!」
Challenge accepted! は The challenge is accepted. が省略されたもので「その挑戦は受け入れられた」、つまり「その挑戦、受けて立つ!」といった意味になります。こういった口語特有の省略表現や縮約表現は、難しい解釈抜きでネイティブが使っている表現を「定番パーツ」や「定番フォーム」「定番セリフ」といった単位でそっくりそのまま真似て使ってみるのが一番手っ取り早く簡単です。
● ディクテーションの回答と解説:
Let’s not go there. It’s better to focus on what’s next.
「その話はもうやめよう。次のことに集中した方がいいよ」
というわけで今回取り上げた定番セリフ Let’s not go there.から始まる例文でした。Let’s not go there.は、あまり聞いたり、話したりしたくないことについて「もうその話はやめよう」「もうそれは言わないで」みたいな感じで使う定番セリフです。It’s better to ~. のフォームもよく使いますね。「~する方が良い」という意味を表します。focus on ~ は「~に集中する」という意味ですから、It’s better to focus on what’s next. で「次のことに集中した方がいい」ということになります😊
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