
● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:

So, you remember my cousin Mike, right?
「ねぇ、私のいとこのマイクのこと覚えてるよね?」
You remember ~? は Do you remember ~? とも言いますが「~を覚えていますか?」という意味の定番質問表現です。cousin は「いとこ」のこと。~, right? は「~だよね?」のように、相手に同意を求めるような尋ね方をする際の定番パーツです。


Oh yeah, the guy who thought Wi-Fi waves would make his hair fall out?
「ああ、Wi-Fiの電波で髪が抜けるって信じてた人でしょ?」
guy は「男」「奴」「野郎」のように通常は「男性」を指して使う語ですが、guys のように複数形にした場合は男性・女性関係なく使うことが出来ます。Wi-Fi waves は「Wi-Fi の電波」のことですね。ここでは Wi-Fi waves would make his hair fall out. で「Wi-Fi の電波で彼の髪の毛が抜け落ちる」と思い込んでいた…という意味になります。


Yep, that’s him. And guess what? He had another one of his genius moments.
「そう、そのマイク。でさ、何だと思う?また天才的なことをやったのよ」
Guess what? は「何だと思う?」とか「聞いてよ」のように、何か面白い話や驚く話をする前に使う定番の前置き系パーツです。another one of ~ は「~の中のもう一つ」「~の中の別のもの」という意味で、複数あるものの中の一つを指す表現なので続く名詞は必ず複数形にします。genius moment を直訳すれば「天才的な瞬間」ということになりますが、ここではちょっと変わった、天然系のいとこマイクによる「天才的な瞬間」ということで、少しふざけてそう言っているわけですね。


Oh no, I’m kinda scared to ask. What did he do this time?
「え、マジか。何だか聞くのがちょっと怖いな。今回は何をやったの?」
さて、ここで今回取り上げる定番表現が出てきました。I’m kinda scared to ~.というのは「~するのがちょっと怖い」といった意味で、何かそうすることに不安を感じることや、躊躇すること、あまりそうしたくないようなことについて表すことが出来ます。ここでは I’m kinda scared to ask.で、マイクの「天才的な瞬間」の話を聞くのがちょっと怖いと言っていることになります。


He was at the grocery store and saw a jar of peanut butter with a label that said, “Contains Peanuts.”
「スーパーでピーナッツバターの瓶を見たら【ピーナッツを含みます】ってラベルが貼ってあったんだって」
grocery store は「食料雑貨店」や「スーパー」のこと。そして a jar of peanut butter は「ピーナッツバターの瓶」「瓶入りのピーナッツバター」のことですね。a label that said ~ は「~と書かれているラベル」という意味で、say は「言う」という意味ですが、このように「~と書かれている」のような意味もあります。似た表現に read という動詞があり、例えば The label reads “Contains Peanuts.” でも同じように「ラベルには『ピーナッツを含みます』と書かれている」といった意味を表します。


Wait… it’s peanut butter. Of course, it contains peanuts!
「待って…ピーナッツバターでしょ。そりゃピーナッツ入ってるに決まってるじゃん!」
Wait は「待つ」という意味ですが、口語では Come on! と同じように相手の言動に対して「ちょっと待って!」とか「おいおい」のように嗜めるようなニュアンスで使います。contain は「~を含む」という意味ですから it contains peanuts なら「ピーナッツを含む」といった意味になります。


Exactly! But then Mike goes, “Wait, what? There’s peanut butter without peanuts?!”
「そうよ!でもマイクは『えっ、じゃあピーナッツが入ってないピーナッツバターもあるの!?』って思ったらしいのよ」
But then Mike goes ~ の goes は「~だと言う・言った」「~だと思う・思った」のように、ストーリーを語る際の登場人物の発言や思いなどを表す際によく使われる口語の定番表現です。過去の話であれば went のように過去形にしますが、カジュアルな会話ではそのまま現在形 goes が使われることも多いです。Wait, what? は先ほどの Wait に what がついて「待って、何?」みたいな驚きを表す定番表現になります。


No way! Please tell me he didn’t actually ask someone about it.
「嘘だー!まさか本当に店員に聞いたりしてないよね?」
No way! は日常会話で使わない時が無いほど頻繁に出てくる定番パーツで「まさか!」とか「ありえない!」「嘘だ!」という意味の表現です。Please tell me ~. は「~だと言って!」という意味の定番フォームで、その先に相手に言って欲しいことを続けます。ここでは he didn’t actually ask someone about it、つまり「彼が実際にそのことについて店員に尋ねていない」と言って!…と、お願いしているわけですね。


Oh, he did. He walked up to an employee and asked, “Excuse me, do you guys have peanut butter that doesn’t contain peanuts?”
「それが聞いたのよ。店員さんのところに行って『すみません、ピーナッツが入ってないピーナッツバターってありますか?』って」
walk up to ~ は「~に歩み寄る」という意味の定番表現で、ここでは He walked up to an employee. で「彼は一人の従業員の近くに歩み寄った」という意味になります。Do you guys have ~? はお店で商品の取り扱いや在庫の有無を尋ねる際の定番質問フォームで「~を売っていますか?」とか「~を取り扱っていますか?」といった意味を表します。似た表現に Do you guys carry ~? というのもあります。


Oh my god. No way! What did the guy say?
「マジかよ、嘘だろ!店員さん、なんて言ったの?」
ここでも No way! を連発していますが、「まさか!」「嘘だ!」みたいな意味ですね。似た表現に Come on! とか Gimme a break!、You must be kidding! なんていうのもあります。いずれも相手の信じられない言動に対して使います。そして、ここでも guy が出てきましたね。ここでの the guy は、もちろんスーパーの店員さんのことを指しています。


The guy just stared at him for a second and then went, “Uh… that would just be butter, sir.”
「店員さん、一瞬じっとマイクを見つめて、それから『えっと…それだと、ただのバターですよね?』って」
stare は「凝視する」「じっと見つめる」という意味、for a second は「一瞬」「少しの間」という意味の定番パーツです。そして、ここでは先ほどの goes の代わりに went が使われていますが、went は said と同じで「彼は~だと言った」という意味を表します。何と言ったのかと言えば、”Uh… that would just be butter, sir.”、つまり「えっと…それだと、ただのバターですよね?」と、店員さんが言ったというわけですね。


Ha-ha! No, I can’t! That’s the funniest thing I’ve heard all week!
「ハハハ!無理だ!今週一番笑った!」
No, I can’t! は、ここでは No, I can’t stop laughing! で「いや無理だ、笑いが止まらない!」と言っていることになります。そして That’s the funniest thing I’ve heard all week! といったセリフもぜひ丸ごと覚えておきたいです。これで「今週一番笑った!」といった意味を表します。funniest の部分を換えることで That’s the craziest thing I’ve heard all week! なら「今週聞いた中で一番ぶっ飛んでる話だ!」とか、That’s the most ridiculous thing I’ve heard all week!で「今週聞いた中で一番バカバカしい話だ!」のようにさまざまなバリエーションにアレンジすることが出来ます。


Right?! And the best part? Mike wasn’t even sure if the guy was joking or not.
「でしょ?!しかも最高なのは、マイクはその店員が自分をからかっているんじゃないかって思ったんだって」
And the best part? も良いセリフですね。これは例えば面白い話をしていて、ここからがクライマックスというような話をする時に使う定番表現で「それで最高なのが」とか「しかも最高なのが」といった意味を表します。not even sure if ~ は「~かどうかさえわからない」という意味で、ここでは Mike wasn’t even sure if the guy was joking or not. で「マイクはその店員が冗談を言っているのかどうかさえわからなかった」といった意味になります。


Oh man, I wish I had been there! So, what did he say next?
「うわー、その場にいたかったな!で、その店員に何て言ったの?」
さらにここでも覚えておきたい定番セリフが出てきました。I wish I had been there! は「出来るなら、その場にいたかった」という、wish を使った仮定法過去完了の定番表現で、過去の事実に反する願望を表します。ここでは I had been there で「そこに私がいたら良かったのになぁ」、つまり「その場にいたかったなぁ」という願望を表しています。


He goes, “Okay, but do you have a low-fat version of that?” And the guy just goes, “Sir, that would be margarine.”
「『じゃあ、その低脂肪バージョンはありますか?』って。そしたら店員が『お客様、それはマーガリンでは?』って答えたんだって!」
さて、最後も goes が使われていましたね。ここでは現在形になっていますが、said と同じで「彼は~だと言った」という意味を表します。low-fat は「低脂肪」のこと。Do you have a low-fat version of that? は「その低脂肪バージョンはありますか?」という意味になります。Sir は男性客に対する敬称で、女性客であれば Ma’am や Miss と言います。

● ディクテーションの解答と解説:
I’m kinda scared to ask her out on a date this weekend.
「今週末、彼女をデートに誘うのがちょっと怖い」
kinda は kind of を縮約した口語特有の表現で、「~的な」「~みたいな」「~という感じ」のように断定を避けて曖昧な表現にすることが出来ます。そして ask someone out (on a date) は「(人を)デートに誘う」という定番表現です。on a date は省略しても構いません。今回取り上げる定番表現 I’m kinda scared to ~.は「~するのがちょっと怖い」という意味なので I’m kinda scared to ask her out on a date.で「彼女をデートに誘うのがちょっと怖い」といった意味になります😊
無料Webセミナー動画「英会話上達のための最短最速ロードマップ」







