● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:
Hey, Lisa, you know what? I asked my boss if I could leave an hour early today, and guess what? He actually said yes!
「ねえリサ、聞いてよ。今日、上司に『1時間早く帰ってもいいですか?』って聞いたら、なんとOKしてくれたんだ!」
You know what? は「あのね」とか「ねえ、聞いてよ」「知ってる?」みたいに、これから何か話をする時に使う前置き系の定番表現です。ask someone if ○○ は「(人に)○○かどうか尋ねる」という意味の定番フォームですね。ここでは I asked my boss if I could leave an hour early today.で「今日、1時間早く退社出来るか上司に尋ねた」という意味になります。そして Guess what? も You know what? と同じような意味で「何だと思う?」とか「どうしたと思う?」のように、これから何か予想外の内容を話す前に置く定番表現です。
Wow, lucky you! But didn’t you ask for a late start yesterday, too?
「えーすごいね!でも、昨日も遅く出勤するよう頼んでなかったっけ?」
さて、ここでも良い表現が出てきました。Lucky you! は「ツイてるね!」とか「ラッキーだね!」のように、相手の幸運を称える際の定番表現です。自分の幸運について「私ってツイてる!」みたいに言いたい時は Lucky me! と言います。ask for ○○ は「○○を求める・お願いする」といった意味で、ここでは ask for a late start で「遅刻・遅い出社の許可を求める」といった意味になります。
Yeah, I did. I think I’m on a roll. Maybe I’ll ask for Fridays off next!
「そう、そうなんだ。なんか調子が良いみたい。次は毎週金曜日を休みにして下さいって頼んでみようかな!」
そしてこれもぜひ覚えておきたい定番セリフですね。I’m on a roll.は「調子がいい」とか「勢いに乗っている」といった意味の慣用表現です。何かツイていることや、上手くいくことが続いた時に I’m on a roll! と言えば「調子いいな!」とか「絶好調だな!」みたいな意味になります。そしてここでも ask for が出てきましたが、ask for Fridays off は「毎週金曜日を休みにしてもらうように頼む」といった意味ですね。Fridays のように曜日を複数形にすると「毎週何曜日」という意味になります。
Don’t push your luck, Jason. You might end up working weekends instead.
「調子に乗り過ぎないで、ジェイソン。そのうち週末出勤を言い渡されるかもよ。」
そしてここで出てきたのが今回取り上げる定番セリフ Don’t push your luck です。直訳すれば「あなたの幸運を押さないで」ということですが、あまり幸運を強要しないで、つまりラッキーなことが続いているからといって「調子に乗らないで」とか「欲張らないで」といった戒め系の定番表現になります。end up + -ing は「最終的に~することになる」という意味の定番フォームでここでは end up working weekends ということで「最終的には週末出勤することになる」と言っているわけですね。
Oof, you’re probably right. Still, it was nice to catch a break today.
「うーん、それはあるかもね。でもさ、今日はちょっと息抜きできて良かったよ。」
probably は「多分」とか「おそらく」といった意味、そして Still というのは「それでも」という意味の副詞です。catch a break は「幸運をつかむ」「一息つける」「運が向いてくる」といった意味の定番表現ですね。
Definitely. But maybe don’t test your boss’s patience for a while, okay?
「本当ね。でも、しばらくは上司の我慢を試さない方がいいかもよ?」
Definitely は「確実に」「絶対に」「本当に」といった意味の副詞で、特に日常会話では本当によく使う強調語です。patience は「忍耐」とか「我慢」「辛抱強さ」という意味の名詞、そして for a while という定番パーツもぜひチェックしておきましょう。「しばらくの間」「当分」といった意味があります。
Yeah, yeah. I hear you. But it was worth it to grab coffee with you.
「わかった、わかった。君の言う通りだよ。でもこうして君と一緒にコーヒーを飲めるなんて最高じゃないか。」
ここでも良いセリフが出てきました。I hear you. は相手の言い分に理解を示すフレーズで「聞いてるよ」とか「わかってるよ」といった意味があります。特に相手が口うるさく言ってきた時によく使う定番表現ですね。grab coffee は「コーヒーを飲む」という口語でよく使われるカジュアルな定番表現です。drink ではなく grab なんかを使うと、ちょっと「英語慣れ」しているように思われるかも知れませんね😊
You can be smart sometimes. Just don’t push your luck again too soon.
「たまにはいいこと言うじゃない。ただ、あんまりすぐに運を試さない方がいいわよ。」
さらに良いセリフが出てきました。You can be smart sometimes. は「たまにはいいことを言うじゃない」とか「たまにはマシなことをするね」のように、あまり褒めたくない相手に軽く褒め言葉を投げかけたい時などに半分ふざけて使う定番セリフですね。too soon は「あまりにもすぐに」という意味の定番パーツです。
Got it, boss! Thanks for looking out for me.
「了解、リサ上司!お気遣いありがとうございます。」
Got it! は「了解!」とか「わかった!」という意味の定番表現です。そして look out for ~ は「~に気を配る」「~に目を配る」という意味の句動詞で、ここでは Thanks for looking out for me. で「お気遣いありがとうございます」といった意味になります。このような表現は一つ一つ細かく分解せずに、ネイティブが使っている表現のままセリフのように真似て使ってみると、驚くほど効率的に英語を話し、聞き取れるようになります。
● ディクテーションの回答と解説:
She let you borrow her car once. Asking again? Don’t push your luck.
「彼女が一度車を貸してくれたのに、また頼むの?調子に乗らない方がいいよ」
let someone ~ は「(人に)~させる・~することを許可する」という意味の定番表現です。ここでは She let you borrow her car で「彼女はあなたが車を借りることを許可した=あなたに彼女の車を貸してくれた」という意味になります。そして Asking again? というのは Are you asking again? を短くした表現で「また頼むの?」という意味になります。このように、英語の日常会話では省略や短縮がよくありますので注意したいですね。そして最後、Don’t push your luck. は「あなたの幸運を強要しないで下さい」、つまり、あまりツイているからといって「調子にのらないで」とか「欲張り過ぎないで」といった意味の定番セリフになります 😊
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