
● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:

You know I’m serious — this was the wildest shift I’ve ever had at the hospital. Even for a nurse, it was totally insane.
「いや、ホント…今までで一番強烈な勤務だったわ。看護師の私でも怯んだくらい」
wild は日本語でも「ワイルドな」と言いますが、「野生の」「自然の」という意味の他「とんでもない」「すごい」「激しい」といった意味があります。the wildest shift I’ve ever had なら「今までで一番過酷な勤務」といった意味になります。even for ~ は「~として考えても」「~であっても」という意味、ここでは even for a nurse で「看護師であっても」といった意味を表します。insane は「常軌を逸した」「正気とは思えない」といった意味の形容詞です。


Oh no, here we go again. What happened this time? Don’t tell me someone yanked out their IV again.
「あちゃー、またかよ。今度は何があったの?まさかまた誰かが点滴引っこ抜いたとか…」
さて、ここで早速今回取り上げる定番セリフが出てきました。Here we go again. は「またか」とか「ほらきた」「出たよ」のように、何か良くないことが悪いタイミングで起きた時に使う定番の嘆き系セリフです。yank out は「グイッと引っこ抜く」という意味の句動詞で、ここでは yanked out their IV again で「また患者が点滴の管を引っこ抜いた」といった意味になります。IV は少し専門的になりますが intravenous drip の略で「点滴」のことですね。


Worse. WAY worse. This is one of those stories that makes people lose their appetite.
「もっとヤバい。遥かにヤバい。これ聞いたら食欲なくなるレベルの話よ」
worse は bad の比較級で「より悪い」という意味ですが、WAY worse はさらにそれを強調して「遥かにヤバイ」「とんでもなくヤバイ」といった意味を表します。make someone lose one’s appetite という定番表現もぜひ覚えておきたいです。これで「(主語が)人の食欲を失わせる」という意味を表します。appetite は「食欲」のこと。


Wait, it’s that gross? I’m literally eating right now… but okay, spill it!
「えっ、そんなにエグい話なの?今まさにメシ中なんだけど……まあいいや、聞かせて!」
It’s that gross? の that gross は「そんなにグロい」「そんなにエグい」といった意味、I’m literally eating right now. は「今まさにご飯を食べている最中」という意味の定番セリフです。この literally は「文字通り」とか「まさに」といった意味の副詞で、ご飯中に変な話をしないでとか、ご飯中なので後にして…みたいに言いたい時に使えるセリフですね。spill it はもったいぶる相手に対して「早く話して!」とか「白状して!」みたいな意味を表します。


So this old lady — super sweet, always smiling — calls me into her room and whispers, “Nurse… I need help. I dropped my teeth.”
「いつもニコニコしてる優しいおばあちゃんが私を呼んで『看護師さん…どうしよう、歯を落としちゃった』って囁くのよ」
this old lady のように、会話の中で何かのストーリーを語る際、そのストーリーに出て来る中心人物に this をつけることがあります。this を付けることで「今からその人について話します」ということを示唆するわけですね。call someone into one’s room は「(人を)自分の部屋に呼び込む」という意味の定番表現。whisper は「ささやく」という意味の動詞です。


What? Her teeth? Like, dentures? Where’d she drop them? Under the bed or something?
「えっ、歯って…入れ歯のこと?どこに落としたの?ベッドの下とか?」
dentures は「入れ歯」のこと。Where’d she drop them? は Where did she drop them? を短くした表現です。口語ではこのように助動詞が短く略されることが多いですね。under the bed は「ベッドの下」という意味、○○ or something? も口語ではよく使われる表現で「○○とか?」や「○○か何か?」といった意味を表します。


That’s what you’d think, right? But nope. I asked her, ‘Where did you drop them?’ and she pointed… at the toilet!
「そう思うでしょ?違うの。『どこに落としたんですか?』って聞いたら、指さしたのが……なんとトイレ!」
That’s what you’d think, right? も助動詞が略された表現で、正確には That’s what you would think, right? となります。「そう思うよね?」「普通はそうだよね?」といった意味ですね。nope は no のバリエーションの一つです。point at ~ は「~を指さす」という意味の定番表現です。


Oh no! The toilet? Seriously? How does someone even manage to drop their dentures in a toilet?!
「うわ、トイレ!?マジで?どうやったら入れ歯がトイレに落ちるんだよ!?」
ここでは二つの toilet という語が出てきました。先の the toilet はこの話に出て来る、お婆さんが入れ歯を落とした「そのトイレ」というニュアンスで定冠詞 the が付いています。最後の a toilet は一般論としての「トイレ」という意味なので不定冠詞 a がついています。manage to ~ は「何とか~する」という意味で、How does someone even manage to drop their dentures in a toilet?! で「どうやったら入れ歯がトイレに落ちるんだ!?」みたいな意味になります。


Yep. Right in the bowl. Luckily, it wasn’t after she used it.
「うん。まさに便器の中。使用後じゃなかったのは不幸中の幸いだったけど」
bowl は「(食器の)ボウル・丼」という意味の他、特に toilet bowl で「便器」という意味を表します。luckily は「幸いにも」「幸運なことに」といった意味の副詞、ここでは Luckily, it wasn’t after she used it. で「幸い、使用後ではなかったけれど」といった意味になります。


I’m crying already. Please don’t tell me you had to fish it out.
「涙出る。まさか、それを取り出す羽目に…なんて言わないでよ?」
I’m crying already. を直訳すれば「既に私は泣いている」ということですが、要するにお婆さんが入れ歯を便器に落としてしまった話を聞いて「涙が出る」と言っているわけですね。Please don’t tell me ~ は「~とは言わないで」という意味の定番フォーム、fish out は元々「水中から魚を釣り上げる」という意味ですが、特に水の中や袋の中、ポケットの中から何かを「探って取り出す」という意味で使われる句動詞です。


Oh no, I wasn’t touching that thing. But guess what? The old lady leans over and goes, “Don’t worry, honey. I’ll just rinse it off and pop it right back in.”
「いや、私は絶対無理。でもね、そのおばあちゃんがのぞき込んで言ったのよ、『大丈夫、ちょっとすすげば、またすぐはめられるから』って」
Guess what? もぜひ覚えておきたい表現で「何だと思う?」のように、これから何か大事なことや面白いことを言う時に使う前置き系の定番セリフです。lean over は「身を乗り出す」という意味、rinse off は「洗い流す」、pop back は「(元の位置に)ポンと戻す」といった意味の句動詞です。このように英語の話し言葉では句動詞を使うことが多いので、定番の句動詞は積極的に覚えておくようにしましょう。


No!! Please tell me she didn’t actually put it back in her mouth!!
「うわあ!!まさか本当にまた口にはめたってことじゃないよね!?」
actually は「実際に」「本当に」という意味の副詞、put back も「元の場所に戻す」という意味の句動詞です。ここでは actually put it back in her mouth で「実際に口の中に戻す」、つまり便器の中に落ちた入れ歯を水ですすいですぐに口の中に戻す…と言っているわけです。


Yep, she just popped it right in — like it was no big deal. I nearly passed out.
「いや、普通にパカッとはめたよ。なんてことないって感じで。マジで気絶するかと思った」
yep は yes のバリエーションですね。pop in は「パチンとはめる」という意味の句動詞、この pop という語は「ポン」とか「パチン」のように何かが弾けるような意味を表します。like it was no big deal もぜひ丸ごと覚えておきたい定番表現ですが「まるで何事も無かったという感じで」といった意味を表します。pass out は「気を失う」「気絶する」という意味の句動詞です。


Dude, that’s pretty messed up. I can’t believe she actually did that.
「おいおい、なかなかエグいな…。本当にやったのかよ、それ」
dude は「男」「奴」「お前」といった意味がありますが、「おいおい」のようにツッコミを入れるような感じの間投詞としても使われます。(be) messed up は「メチャクチャな」「混乱した」といった意味の定番表現で messy といえば「散らかった」「乱雑な」「汚い」という意味の形容詞になります。


This is the reality of healthcare, babe. Sanitation is optional.
「これが医療現場の現実よ、ベイビー。衛生?気にしたら負けね」
the reality of ○○ は「○○の現実」という意味。healthcare は日本語でも「ヘルスケア」で通じますが「医療」「健康管理」といった意味があります。sanitation は少し難しい語ですが「衛生」のこと。optional は「オプションの」「選択式の」「任意の」という意味の形容詞で、ここでは Sanitation is optional. で「衛生は二の次」といった意味になります。

● ディクテーションの解答と解説:
Here we go again. Why does this always happen when I’m in a hurry?
「またか!なんで急いでる時に限ってこうなるの?」
Here we go again. は「またか!」とか「ほらきた!」「出たよ!」のように、何か良くないことが悪いタイミングで起きた時に使う定番の嘆き系セリフです。Why does this always happen when ~? は「なぜ~という時に限ってこうなるんだ?」みたいな意味の定番フォームですね。ここでは when I’m in a hurry で「急いでいる時に限って」という意味を表します😊
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