
● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:

Hey, did you see the news about Japan? They’re running out of rice!
「ねえ、日本のニュース見た?お米が足りなくなってるんだって!」
Did you see ~? は「~を見ましたか?」という意味の定番フォームです。ここでは Did you see the news about Japan? で「日本のニュースを見た?」という疑問文になっています。run out of ○○ は「○○が不足する」「○○が切れる」のように何かが足りないことを表す定番表現です。ここでは They’re running out of rice. のように現在進行形で「お米が足りなくなっている」という意味を表しています。


What?! How is Japan running out of rice? That’s like America running out of fries!
「えっ?!日本がお米を切らすなんてありえる?それってアメリカがフライドポテトを切らすようなもんじゃない?」
What?! は「えっ!?」とか「何だって!?」といった驚きを表す語です。よく見るとクエスチョンマークとビックリマークの順番が英語と日本語で逆になっていることに気づきましたか?英語ではクエスチョンマークが先、日本語ではビックリマークが先になることが多いです。fries は French fries を略した表現で「フライドポテト」のことを表します。つまり That’s like America running out of fries! というのは「それってアメリカがフライドポテトを切らすようなもんじゃない?」といった意味になります。


I know, right? They say there was already a rice shortage, and some sellers buying it up just made the situation worse.
「でしょ?元々米不足だったのが、一部の業者が買い占めてさらに状況を悪化させたらしいわ」
I know, right? は「でしょ?」とか「だよね?」のように、相手の言っていることに対して同意を表す相づち表現です。They say ~. は「~らしい」とか「~だそうだ」のように第三者が言っていることを伝える時に使う定番表現です。rice shortage は「コメ不足」のこと。そして buy up は「買い占める」「全部買う」という意味の句動詞です。最後、make the situation worse という定番表現もぜひ丸ごと覚えておきたいです。これで「状況を悪化させる」という意味を表します。


Seriously? Are they trying to start some kind of underground rice market or what?
「マジかよ?コメの闇市場でも始めるつもりか?」
Seriously? は Are you serious? と同じで「マジ?」とか「本当?」「本気?」みたいな意味を表します。try to do something は「~しようとする」「~しようと試みる」という意味、 は「ある種の~」「~でも」という意味の定番表現で、ここでは start some kind of underground rice market で「コメの闇市場でも始める」といった意味になります。


Prices are going up, and people can’t buy rice at normal prices. Rice is Japan’s staple food, right?
「価格がどんどん上がって、普通の値段では買えなくなってるんだって。お米って日本人の主食だよね?」
Prices are going up は「価格が上がり続ける・どんどん上がる」という意味、そして buy something at normal prices は「普通の値段で~を買う」という意味を表します。staple food は「主食」のこと。Rice is Japan’s staple food.といえば「お米は日本の主食です」といった意味の定番セリフになります。


That’s terrible. If that happened in the US, people would get really angry.
「それはひどいな。アメリカで同じようなことが起きたら、みんな怒り狂うだろうな」
さて、ここでも良いセリフが出てきました。That’s terrible. は「それはひどいね」という意味の定番表現です。If that happened は happened のように過去形になっていますが、これは過去のことを表しているのではなく、今「もしそんなことが起こったら…」のように、現実には起きていない仮定や起こる可能性が低い仮定を表しています。これを仮定法過去といい、if 節の動詞を過去形にして、主節の動詞を would など助動詞の過去形と動詞の原形で表します。ここでは people would get really angry で「アメリカでもしそんなことが起こったら、人々が怒り狂うだろう」という仮定の話をしていることになります。


Oh, absolutely. More than anything, I feel bad for the kids who are still growing.
「うん、間違いないね。何より育ちざかりの子供たちがかわいそうだよ」
absolutely は「絶対的に」「完全に」「確実に」といった意味の副詞です。このように英語の口語では副詞一語で返答することも多いため、日常会話で頻出の副詞は一通り覚えておくと良いでしょう。more than anything は「何よりも」とか「何にもまして」といった意味の定番パーツです。feel bad for ~ は「~を気の毒に思う」「~に同情する」といった意味の定番表現ですね。ここでは I feel bad for the kids who are still growing.で「育ちざかりの子供たちがかわいそうだ」といった意味になります。


Yeah, it’s like taking pizza away from Americans. So, is the government doing anything about it?
「ああ、それってアメリカ人からピザを取り上げるようなもんだ。で、日本政府は何か対策してるの?」
It’s like ~. も日常会話では本当によく使う表現で「それは~みたいだ」とか「それは~のようなものだ」といった意味を表します。take something away from ~ は「~から○○を取り上げる」という意味の定番表現です。ここでは taking pizza away from Americans で「アメリカ人からピザを取り上げる」といった意味になります。Is the government doing anything about it? は「(日本の)政府はそれについて何か対策を講じていますか?」といった意味ですね。


They’re planning to release some of the government’s rice reserves, but it’ll take a while for prices to go down.
「国の備蓄米をいくらか放出するらしいんだけど、価格が下がるまで暫くかかるんだって」
plan to ~ は「~する計画を立てる」「~する予定である」という意味。ここでは release some of the government’s rice reserves で「国の備蓄米をいくらか放出する」と言っています。それから、この表現もチェックしておきたいですね。take a while は take time と同じ意味で「しばらく時間がかかる」という意味を表します。ここでは take a while for prices to go down で「(コメの)価格が下がるまで時間がかかる」という意味になります。


Hopefully, it works. If not, maybe Japanese people will start eating bread or pasta instead.
「うまくいけばいいね。そうじゃなかったら、日本人の主食がパンかパスタに変わっちゃうかも」
さて、ここで今回取り上げる定番セリフが出てきました。hopefully は「願わくは」とか「出来れば」といった意味を表す副詞で、work は「働く」という意味のほか、「正常に機能する」「効果がある」「上手く行く」と言った意味の同詞です。つまり Hopefully, it works.で「うまくいくといいな」といった意味の定番セリフになります。


Oh no! That would be so bad! Imagine going to Japan and not eating real sushi!
「えーイヤだ!そんなの悲し過ぎる!日本に旅行して本場の寿司が食べられないなんて想像してごらんよ」
That would be ~. は「~かも知れない」「~でしょう」のように断定を避けた表現になっています。これは先ほどの仮定法と同じように、もし日本の主食がパンやパスタになったら「悲し過ぎるかも!」と言っているわけですね。そして Imagine ~ は「~を想像してごらん」という意味の定番表現です。ここでは going to Japan and not eating real sushi、つまり「日本に旅行して本場の寿司が食べられない」という状況を想像してみてと言っているわけですね。


Yeah, that would be like Paris without croissants! Anyway, we’ll just have to wait and see if this rice crisis gets better.
「ああ、寿司のない日本なんて、クロワッサンのないパリみたいなもんだ。いずれにしてもこの米騒動が収まるのを待つしかないよな」
そしてここでも that would be が出てきました。ここでは Paris without croissants で、寿司のない日本なんて「クロワッサンのないパリ」みたいなものだと言っているわけですね。最後も良い表現が出てきました。wait and see if ~ は「~かどうかしばらく様子を見る」といった意味を表します。ここでは this rice crisis gets better「この米騒動が収まるかどうか」しばらく様子を見るしかないね…と言っていることになります。った意味になります。

● ディクテーションの解答と解説:
We changed the strategy. Hopefully, it works this time.
「戦略を変えたよ。今回はうまくいくといいな」
strategy は「戦略」のこと。そこで change the strategy は「戦略を変える」という意味になります。hopefully は「願わくは」とか「出来れば」といった意味を表す副詞です。特に it works は「それがうまくいく」という意味を表すため、hopefully と組み合わせて Hopefully, it works. といえば「うまくいくといいな」とか「うまくいけばいいね」といった希望や期待を表す定番セリフになります😊
無料Webセミナー動画「英会話上達のための最短最速ロードマップ」







