● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:
Ugh, why is Christmas shopping so stressful? Everyone’s either angry or broke.
「あー、なんでクリスマスの買い物ってこんなにストレスたまるの?みんな怒ってるか金欠かどっちかじゃない?」
Ugh は「あ~あ」とか「うー」「はぁ…」のように嫌悪感や疲労感、不満を表す間投詞です。either A or B は「AかBかどちらか」という意味ですね。ここでは Everyone’s either angry or broke.で「みんな怒ってるか金欠かのどちらかだ」という意味になります。
You mean us? Angry and broke.
「それってつまり僕たちのこと?怒ってて金欠なんて」
You mean は「つまり」とか「要するに」といった意味の定番パーツ。そして broke は break の過去形ですが、ここでは「金欠の」という意味のスラングになります。こういった表現は知らなければ絶対に口から出せませんから、日頃からネイティブ・スピーカーの慣用表現をどんどん真似て覚えるのが得策ということですね。
Absolutely. And look at this place — it’s like a zoo.
「その通り。それにここ見てよ、まるで動物園じゃない」
Absolutely.は「完全に」「絶対的に」「まったく・その通り」といった意味の副詞で、Exactly や Definitely といった副詞と同じように、相手の発言に対する同意を強調する際に用いることが出来ます。Look at ~ は「~に目を向けて」「~を見て」という意味の定番表現、It’s like ○○. は「○○みたいだ」「まるで○○のようだ」といった様態や状態を表す定番フォームです。
Yeah, but in this zoo, people are fighting over discounted mugs, not bananas.
「だよな。でもこの動物園じゃ、みんなバナナじゃなくてセール品のマグカップを奪い合っているんだ」
fight over ~ は「~のことで争う」「~を巡って争う」といった意味の句動詞ですね。ここでは people are fighting over discounted mugs で「人々はセール品のマグカップのことで争う」、つまり「セール品のマグカップを奪い合っている」といった意味になります。ちなみに日本語では「マグカップ」と言いますが、英語では単に mug と言います。
Speaking of mugs, didn’t you give me a mug for Christmas last year?
「マグカップといえば、去年のクリスマスにマグカップをくれなかったっけ?」
Speaking of ○○ は「○○のことと言えば」といった意味の前置き系定番パーツです。そして didn’t you give me ○○? は過去形の否定疑問文で「私に○○をくれなかった?」という意味を表します。for Christmas は「クリスマスに」「クリスマス・プレゼントに」という意味の定番パーツですね。
Hey, it was a nice mug! I even picked your favorite color.
「おいおい、あれはいいマグカップだったろう。君の好きな色まで選んだんだから」
pick one’s favorite color は「(人の)好きな色を選ぶ」という意味、ここでは even がついて I even picked your favorite color.で「君の好きな色まで選んであげた」のように意味を強調しています。even は訳しづらいですが、「~さえ」「~ですら」「さらに~まで」といった意味の副詞ですね。
Sure, but this year, I want something that sparkles.
「そうね、でも今年はキラキラしたものが欲しいわ」
Sure も日常会話では使わない時は無いというほどよく使う語です。「もちろん」「そうだね」「確かに」といった同意を表します。something that sparkles は「光る何か」「キラキラした何か」といった意味で、I want something that sparkles.なら「キラキラしたものが欲しい」という意味になります。
Sparkles? How about tinsel? Cheap and sparkly.
「キラキラしたもの?クリスマスツリーのモール飾りなんてどう?安くてピカピカだよ」
How about ~? は「~なんてどう?」とか「~なんていかが?」といった提案の意味の定番表現です。What about ~? とすると「~はどうするの?」といったニュアンスになります。tinsel はクリスマスツリーに飾るキラキラした「モール飾り」のことですね。
No! I’m talking about something shiny, like jewelry, not something to hang on the tree.
「違うでしょ!私が言っているのはツリーの飾りじゃなくて、キラキラしたアクセサリーよ」
I’m talking about ○○. もぜひ覚えておきたい定番フォームです。○○には名詞を入れて「○○について話している」とか「○○の話をしている」といった意味を表します。バリエーションの質問表現に What are you talking about? というのがあります。これは「あなたは何の話をしているの?」「何のこと?」といった意味を表す定番の疑問文ですね。
Got it, let me think… how about those metallic mugs over there?
「わかったよ。そうだなぁ…あそこに置いてある金属製のマグカップなんてどう?」
Got it. もぜひ覚えておきましょう。I got it. を短くした表現で「わかりました」「理解しました」という意味を表します。Got it? のように相手に尋ねるように使えば「わかった?」という相手に対する確認の意味でも使えます。それから over there というパーツもぜひチェックしておきたいです。ちょっと離れたところを指して「あそこ」「あちら」といった意味を表します。
If you buy me another mug, I’ll gift-wrap it and give it back to you next year!
「もし今年もマグカップをくれたら、それをラッピングして来年あなたに返すからね!」
buy someone ○○ は「人に○○を買い与える」という意味の定番表現です。buy me another mug なら「もう一つ別のマグカップを私に買い与える」という意味になります。gift-wrap はギフト用に「包装・ラッピングする」といった意味の複合動詞ですね。そして、ここでも良い定番表現が出てきました。give it back to you は「それをあなたに返す」という意味を表します。 I’ll gift-wrap it and give it back to you next year! は、今年も去年と同じようにクリスマスにマグカップをくれたら「それをラッピングして来年あんたに返すからね!」と言っていることになります。
Haha, just kidding. Alright, let’s go get some sparkly accessories. I think there’s a jewelry shop on the second floor.
「ハハハ、冗談だよ。よし、それじゃキラキラしたアクセサリーを買いに行こう。確か、2階にジュエリーショップがあったはずだ」
Just kidding. は I’m just kidding. を短くした表現で「冗談だよ」といった意味の定番表現です。Just joking. とか I’m just joking. とも言います。それから go get some ○○ という表現もぜひ覚えておきたいです。「○○でも買いに行く」といったニュアンスで、some をつけることで対象や数量を曖昧にすることが出来ます。例えば go get some coffee といえば「コーヒーでも飲みに行く・買いに行く」といった意味になります。
That’s more like it!
「そうこなくっちゃ!」
そして最後に出てきたのが今回取り上げる定番セリフ、That’s more like it! ですね。これを直訳すれば「それにより近い」ということですが、要するに「そっちの方がいい!」「それがいい!」「そうこなくっちゃ!」といった意味の慣用表現になります。例えばあなたが「そうこなくっちゃ!」と言いたい時に、その場で英語に訳そうとしてもなかなか難しいものです。しかし、日頃からこういったネイティブの慣用表現を自分専用のセリフのように丸ごと真似て覚えておくと、何も考えずにパッと口から出せるようになるわけです。これが「セリフ式英語習得法」の基本的な考え方になります😊
● ディクテーションの解答と解説:
That’s more like it! You do understand after all.
「そうこなくっちゃ!やっぱり君、よくわかってるじゃないか」
今回取り上げた定番セリフ、That’s more like it! は「そうこなくっちゃ!」とか「それだよそれ!」「そっちの方がいいね!」といった意味の慣用的表現です。同意を強調したり、それでいいんだということを相手に強く伝えたいような時に使います。do understand の do は強調の do で「わかっている」「理解している」を強調して「よくわかっている」「よく理解している」という意味を表しています。そして最後も良いパーツが出てきました。after all は「結局」とか「やはり」「最終的に」といった意味の定番パーツですね😊
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