● 動画のスクリプトと和訳・解説テキスト:
Okay, so I finally met this guy I matched with online. He seemed normal in his profile, but…
「それでさ、ようやく出会い系でマッチした男性と会ってみたの。プロフィール上では普通っぽかったんだけど…。」
文頭で Okay so, ~ のように so が使われていますが、これはアメリカ人の口語表現ではよく使われる語です。日本語でも何かを話し始める時に「それで」とか「で」、「でさぁ」といった言葉から始めることがありますが、それと同じですね。また、これも口語特有の表現で this guy のように、これから話し始める初出の人物について this をつけることがよくあります。I finally met this guy といえば、これからその人物について詳しく説明するということを相手に示唆することが出来ます。seem は「~のように見える」のように、人や物、状況などについて様態や様子を表すことが出来ます。
Oh no, what happened?
「ええーちょっと、何があったの?」
What happened? も定番の質問表現ですね。「何があったの?」「何が起きたの?」という意味を表します。
So, we’re at this nice restaurant, and right after we order, he pulls out a deck of cards and says, “Do you believe in magic?”
「ちょっといいレストランに行ったんだけど、注文が終わった途端に彼がトランプを取り出して『君は魔法を信じる?』って言うのよ。」
right after ○○ は「○○の直後に」「○○のすぐ後に」という意味の定番パーツです。そして、a deck of cards は「トランプ一式」のことです。英語では「トランプ」のことを cards と言い、trump というのは「切り札」のことですので覚えておきましょう。それからここでも良い表現が出てきました。believe in ○○ というのは「○○の存在を信じる」という意味で、例えば Do you believe in ghosts? なら「幽霊の存在を信じますか?」という意味になります。
You’re kidding! Did he actually start doing magic tricks?
「うそでしょ!本当にマジック始めたの?」
You’re kidding! も、ぜひ丸ごと覚えておきたい定番セリフですね。kid someone というのは「人をからかう」という意味で「冗談でしょう?」とか「嘘でしょう?」といった意味を表します。start + ing は「○○することを始める」という意味で、ここでは start doing magic tricks で「マジックを始める」という意味になります。
Yes! He was so serious, too. He made a spoon disappear and then spent five minutes trying to find it.
「そう!しかもめちゃくちゃ真剣な顔してね。スプーンを消してみせたんだけど、次の5分間それを探してたのよ。」
He made a spoon disappear は「彼はスプーンを消した」という意味で、make + 目的語 + 動詞の原形で「○○を~させる」という定番フォームになります。ここでは spoon を disappear させた…、つまり「スプーンを消した」という意味になり、この定番フォームを使った表現はたくさんあります。例えば She made him laugh.なら「彼女は彼を笑わせた」となりますし、This movie always makes me cry.なら「この映画はいつも私を泣かせる」となります。spent は spend の過去形ですね。ここでは spent five minutes trying to find it で「5分かけてそれを見つけようとした」つまり「5分間、ずっとそれを探し続けた」という意味になります。
Oh my gosh! That’s a good one! Did he ever find the spoon?
「うそー!それはウケる!で、スプーン見つけられたの?」
そして、ここで出てきたのが今回取り上げる定番セリフ That’s a good one! です。これは相手が面白いこと言ったり、何か上手くやったりした時に「それはウケるね!」とか「それはいいね!」といった意味で使う慣用表現です。Did he ever find the spoon? では ever が使われていますが、これがあることで「結局」とか「最終的に」のように、時間経過を意識した上で「それで結局、スプーンは見つかったの?」と尋ねる感じになります。
Nope. He just said, “It’s part of the magic” and ordered another one!
「ううん。『これも魔法の一部だから』って言って、別のスプーン頼んでた!」
Nope は No の口語的バリエーションの一つです。another は an + other のことで、order another one は「同じものを注文する」、つまり「おかわりする」という意味ですが、ここではスプーンが無くなってしまったので、代わりのスプーンを持ってきてもらうように頼んだ…ということですね。
That’s a classic! You always get the best stories from these dates.
「それ、最高!あなたのデート話っていつも最高だね。」
そして、ここでも良いセリフが出てきました。That’s a classic! の classic はクラシック音楽のクラシックで「古典的なもの」や「定番のもの」という意味の他「最高のもの」「すばらしいもの」という意味があります。そこで、例えばお決まりのジョークやお約束の展開、鉄板ネタなどについて That’s a classic! で「定番だね!」とか「やっぱり最高だね!」みたいな意味で使います。ここでは、普段から相手がデート話で面白い体験談を話すので「最高だね!」と言っているわけですね。
Yeah, I guess I should write a book or something.
「うん、もう本にでもまとめようかしら。」
最後も最高の定番セリフが出てきました。I guess I should write a book or something.は「本か何かでも書こうかな」という意味で、何かについて豊富な経験があったり、あるいは得意としていたりすることがあれば、それについて「本でも書こうかな」「本でも出版しようかな」とふざけながら言うセリフですね。or something というのも日常会話では頻出の定番パーツです。「○○か何か」という意味を表します。
● ディクテーションの回答と解説:
Do you remember his joke about the cat wearing sunglasses? That’s a good one!
「彼のサングラスをかけた猫のジョーク覚えてる?あれはウケるね!」
Do you remember ○○? もぜひ覚えておきたい定番フォームです。「○○を覚えてる?」という意味ですね。the cat wearing sunglasses は「サングラスをかけた猫」のこと。sunglasses のようにメガネは二枚のレンズがありますので常に複数形で glasses のように表します。最後、That’s good one! は今回取り上げた定番セリフです。「あれはウケるね!」とか「あれは最高だね!」といった意味の慣用フレーズですね。ぜひ、機会があれば積極的に口から出して使ってみて下さい 😊
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