私が英語力を伸ばすためにやめた「たった一つのこと」とは?
今回は実際に私自身がやめたら英語のスピーキング力が格段に上がった「あること」について詳しくお話しさせて頂きたいと思います。多くの日本人は、この「あること」が英語学習においてさまざまな悪影響を与えていることにさえ全く気付いていません。これからお話しすることをしっかりと理解頂けたら、それだけであなたの英語のコミュニケーション力は大きく向上するはずです。
それでは前置きはこのくらいにして、早速本題に入りましょう。さて、私がやめたら英語のスピーキング力が飛躍的に向上した「あること」とは一体何だと思いますか?この質問に対する答えは、英語を学んでいる多くの日本人にとても大きな驚きを与えるかも知れません。特に長い間英語を勉強しているのに思うように話したり、自信をもって聞き取ったり出来るようにならない方にとっては信じられないことでしょう。
あなたは英語を話す時に、文法を間違えたくない、発音が悪いと思われたくない、そんな気持ちが頭をよぎることがありませんか?その結果、言葉が詰まったり、自信を持って英語を話せなかったり聞き取れなかったりすることがあるでしょう。しかし、私がやめた「あること」を知れば、そんな悩みが嘘のように解消されるかもしれません。
神経質な完璧主義があなたの英語習得を邪魔している…
ここまでの話で、もしかすると勘の鋭い方は既にお気づきかも知れませんね。そうです、その「あること」とは「神経質な性格」のことです。イギリスのニューキャッスル大学による研究によると日本人の神経質な性格は世界の平均値よりも16.3%高いそうです。日本人の「神経質さ」に驚いたり、あるいは戸惑いを感じたりする外国人も少なくありません。
実際、日本人の多くは英語を話すときに完璧さを求めすぎてしまいます。文法の間違いや発音のミスを恐れて、話すこと自体を躊躇してしまうんです。実は、これが英語の習得にとって大きな障害となっています。何を隠そう、私自身もそうでした。
英語を学び始めた当初は、間違いを犯さないようにとても神経質になっていたものです。会話中に一度でも間違えると、恥ずかしくなってその後の会話がスムーズに続かないことがよくありました。きっとこの話を聞いているあなたも、そんな辛い経験があるのではないでしょうか?英語の習得となると、なぜこれほどにまで日本人は神経質になるのでしょうか?
減点主義が生んだ「間違い恐怖症」
その原因はいくつかありますが、最も大きな原因は日本の学校教育における減点主義にあると言えるでしょう。ご存知の通り、私たちは小学校から大学まで、さらに言えば社会に出てからも減点主義の評価システムの中で生きています。試験では教科書通りの解答で100点満点を取ることのみが正義であり、答えを間違えることはすなわち悪です。
教師は生徒の出来ることよりも出来ないこと、正解よりも不正解に目を向け、人のあら捜しに明け暮れます。このような教育を長年受けていると、当然ながら人は間違えることを極端に恐れるようになります。故に英語を話す際に「間違っているのではないか?」「こんなことを言って笑われるのではないか?」と過剰に不安になるのです。
そして不安になればなるほど英語をスムーズに話せなくなります。よく日本人はシャイと言われますが、シャイなのではなく、間違えることが怖いだけなのです。これは英語のリスニングにも言えることです。日本人の多くは英語を聞き取る際、100%完璧に聞き取れないといけないと考えます。一種の強迫観念のようなものです。
完璧に聞き取ろうとすればするほど聞き取れなくなる?
当然ですが、日常会話で一言一句逃さずに英単語を聞き取ろうとするネイティブ・スピーカーはいません。これはあなた自身が日本語を聞き取ることを考えてみれば容易に理解出来るでしょう。そんな気持ちの悪い聞き取り方をしている人はいないのです。
しかし不思議なことに、日本語ではそんな聞き取り方をしないというのに、英語となると途端にそんな厳密な聞き取り方を試みるのです。私の英語講座の受講生でも、前置詞や冠詞が聞き取れないということで大騒ぎをする人がたくさんいます。そんな語は聞き取れなくても大意を理解する上ではまったく問題ないのです。
聞き取れなかった語に目を向けるのではなく、聞き取れた語に目を向けることがリスニングの一番の秘訣です。これも日本の英語教育における減点主義の悪影響の一つと言えますね。「正しいこと」ではなく「間違い」ばかりが気になって仕方がないのです。
文法至上主義にピリオドを!
例えば誰かが文法的に誤った表現などを使うと、その間違いについて躍起になって指摘、批判する人がいます。ネットの掲示板なんかによく出没する、いわゆる「英語オタク」たちですね。以前、そんな英語オタクたちが難解な文法事項について激しい論争を交わしていたことがあります。
ああでもない、こうでもない、何だこの野郎!黙れわからず屋!とヒートアップしたところ…ネイティブ・スピーカーが出てきて鶴の一声「どっちでもいんじゃね?」で終了のゴングです。そもそも、一般的なネイティブ・スピーカーだってそこまで文法を意識して英語を話していません。それにも関わらず、英語を話せない日本人の方が正しい英文法に執拗にこだわるのです。
そんな人たちは自分が教科書で学んだ文法と実際の英語表現に少しの違いがあっただけで居ても立っても居られなくなります。落ち着いて下さい。私たちが普段話している日本語も、実は文法なんてメチャクチャなんですから。しかし、言葉というのはそれで OK なんですね。それぐらい間違いだらけでも何の問題もないのです。
しかし一部の日本人は英語に関しては特に神経質になり、少しの間違いも許容できません。そしてそんな英語オタクほど、実際に外国人を前にすると何も話せずに震え上がることが多いのです。英語を最短距離で話せるようになりたいのであれば、細かいことは後回しにした方が良いです。
英語習得は粘土細工みたいなもの、まずは大まかな形を先に作ろう
例えば粘土で人の像を作るとします。あなたならまず何から始めますか?普通はまず大まかな全体の形を作ってから、指だとか、目とか鼻とか細かい所を作っていくのではないでしょうか?最初からいきなり細かい所を作る人はあまりいませんよね。
英語の習得にしても同じことが言えます。最初から発音や文法の間違いといった細かいことばかり気にしたりしているから、いつまで経っても大きな像を作ることが出来ないんです。だから、最初に大まかな「英語の像」を作ることが大事というわけです。つまり、はじめは細かいことをいちいち気にせず、とにかく大まかで構わないから土台だけ先に作ってしまうんです。
別の言葉で言えば、ブロークンイングリッシュでも構わないからとりあえず話してみるということです。
間違いは成長の証だから恐れずに挑戦し続けよう!
ここで土台と言いましたが、それは「英語の基礎知識」という意味ではありません。発音が悪くても文法がメチャクチャでも構わないから、とにかく大胆に英語を使ってみるということです。
私も昔はそうだったのですが、特に日本人は最初から細かいことばかり気にする人が多いですよね。だから、世界中の人々が日本人のことを overanxious と言います。日本人は神経質過ぎる!って言うんですね。いつもオドオドして自分の英語が間違っているのではないか?と心配ばかりしているのです。
しかし、間違えたら恥ずかしいと気にしてばかりいたらいつまで経っても英語を話せるようにはなりません。むしろ間違えることは英語学習者にとって『勲章』のようなものだと思って下さい。なぜなら、間違えた数だけあなたの英語力は着実に向上していくからです。
細かいことにこだわらなければ英語は着実に伸びていきます
かつて英語の発音が酷く文法も大の苦手だけれど、細かいことにあまりこだわらないという性格の後輩がいました。彼はノープロブレムという英語が聞き取れず、私に「先輩、ノープログラムってどういう意味ですか?」と尋ねてきたほどの英語力でしたが、アメリカ人相手に決して怯むことなく、細かいことは一切気にせず積極的に英語で語りかけ続けていました。
その結果、彼はすぐにアメリカ人の友達を作り、日常会話を楽しむようになりました。その姿を見て、私も「間違いを恐れずに話すこと」の大切さにあらためて気付かされたものです。新しい言語を学ぶ上で何よりも大切なことは「間違いを恐れない」ということです。
既にお話しした通り、間違いを犯すことはむしろ学習の一部であり、成長の機会と言えます。ネイティブ・スピーカーだって完璧な英語を話してはいません。それは日本語にも言えることです。間違いを気にしすぎると会話のテンポがスローダウンし、結果として会話がシラケてしまうのです。日本人なんだから英語で間違えても当たり前、それがどうした!という気概で英語を話してみましょう。
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